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「智ちゃんのすべてを本に」 JR脱線事故犠牲者の母が執筆(産経新聞)

 ■活躍話に驚きと誇り

 あの子の生きた証しを残したい-。JR福知山線脱線事故で、長女の智子さん=当時(39)=を失った兵庫県丹波市の上田直子さん(71)が、事故から5年となるのを機に、智子さんが刻んだ人生を一冊の本に仕立てようと執筆を始めた。事故以来、悲しみは増すばかりだったが、智子さんの友人らと交流を重ねるうちに、今まで知らなかった娘の一面をたくさん知ることもできた。「書いても書いても思い出があふれてくる。智ちゃんの人生をすべて記してあげたい」。そんな思いを胸に書き続ける。

 今月17日、兵庫県三田市。小学校や幼稚園で児童らに絵本を読み聞かせる活動をしている「しずくの会」のメンバーが集まり、智子さんをしのぶ会を開いた。そこには上田さんと夫の秀夫さん(72)の姿もあった。メンバーらは、智子さんが好きだった絵本を上田さん夫婦に読んで聞かせ、智子さんの思い出を語り合った。

 5年前のあの日、智子さんは三田市の自宅から大阪へ行く途中で事故に遭った。しずくの会の一員として活動に熱中している最中だった。

 上田さんが、しずくの会を知ったのは事故後のこと。メンバーに誘われて読み聞かせを見学したり、毎年4月に開かれる智子さんをしのぶ会に招かれたりするようになった。

 「智子さんが絵本を読むと、不思議なくらい子供たちが引きつけられていましたよ」。自分の知らない娘の活躍を聞くたびに、うれしくなった。

 「いなくなってしまってから知ったことも多かった」と上田さんは話す。智子さんの保育士時代の同僚からは、父親を突然の事故で失った園児に、ずっと寄り添っていたと聞いた。障害のある小学校時代の友人の母親からは、「うちの子が本当に智子さんによくしてもらって」と感謝された。

 どれも上田さんの知らなかった智子さんの顔。「私の見えないところで、いろんな人のために頑張っていたんだな」。驚くとともに娘を誇りに思った。

 事故後、天国の智子さんに語りかけるように日記を付け始めた。今では、事故以前の思い出と新たに知った智子さんのことで日記は埋め尽くされ、膨れ上がった智子さんへの思いをまとめたいと考えるようになったという。

 「あの子の生い立ちからすべてを書き切ろうと思ったら、時間がいくらあっても足りそうにないです」。上田さんはこう言って笑うが、「今、智ちゃんにしてあげられるのはそれくらいだから」と言い、必ずやり遂げたいと思っている。

 書き上げた文章は製本し、智子さんを知る人たちに読んでもらうつもりだ。

 「あの子の一生をいつまでも忘れないでほしいから」

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<訃報>小澤克己さん60歳=俳人(毎日新聞)

 小澤克己さん60歳(おざわ・かつみ=俳人)19日、胃がんのため死去。葬儀は23日午後0時半、さいたま市西区指扇2250の1のセレモニーコスミック大宮。喪主は妻徳江(とくえ)さん。

 能村登四郎に師事し、俳誌「遠嶺」を創刊、主宰した。句集に「青鷹」「風舟」など。評論や俳書でも知られた。

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平城遷都1300年祭 メーン会場、収容力不安も(産経新聞)

 平城遷都1300年祭のメーンイベントが開催される奈良市の平城宮跡(特別史跡)で18日、地元住民向けの内覧会が行われ、約2万8千人でにぎわった。来場者は一足早くイベントの雰囲気を満喫したが、パビリオンの収容能力が低いため「楽しみにしていたのに入れなかった」といった苦情も相次ぎ、24日からの本番に不安を残した。

 内覧会では、奈良時代の平城京内の様子をバーチャルリアリティー映像で紹介する平城京歴史館や、復原された第一次大極殿のほか、世界各国の料理が楽しめるフードコートなどの各施設が本番さながらにプレオープンした。

 しかし、各施設やパビリオンはどこも長蛇の列となり、1時間以上も待つ人も。歴史館では、開館直後の午前9時ごろから入館希望者が殺到し、1日の収容能力いっぱいとなる3500人分の入場整理券は午前中になくなり、午後からの来場者は入館できなかった。

 歴史館に入れなかった奈良市西大寺野神町の主婦、松谷真紀子さん(38)は「一番楽しみにしていたのに残念。案内所も少なく、施設を探すのにも時間がかかった」と不満を漏らした。

 また、会場の入り口の朱雀門から第一次大極殿までは約1キロあり、遠さに閉口する人も。同市疋田町の主婦(60)は「休憩所が少なくて歩くのがつらい。暑い時期には、帽子やうちわを配るなどの工夫をしてほしい」と渋い表情だった。

 1300年祭では当初、9つのパビリオンが建設される計画だったが、不況で予算が圧縮され、実現したのは2館だけ。待ち時間などへの不評について、主催する記念事業協会事務局の田中敏彦副局長は「収容能力が限られているのは事実で、理解していただくよう努めたい」と話した。

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<普天間移設>県外移設の検討 平野長官も明言(毎日新聞)

 平野博文官房長官は12日午前、沖縄県議会の高嶺善伸議長と首相官邸で会談し、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題で「県外(移設)を軸に政府も動いている。県外に(普天間の)機能を移そうと今検討している」と伝えた。

 政府は、鹿児島県の徳之島への移設を軸に米側、地元自治体への打診を始めており、これを念頭に状況を説明したとみられる。普天間問題で政府の調整役を務める平野氏は、具体的な移設先について言及を避けており、「県外」と明言したのは異例。【横田愛】

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 「超完勝だ。何も言うことはない」-。日米の密約文書をめぐる情報公開訴訟の原告の1人で、機密電信文の漏えい事件で過去に逮捕された元毎日新聞記者・西山太吉氏(78)は、9日の勝訴判決後、うなるような声でよろこびを語った。
 裁判長が「不開示決定を取り消す」と主文の読み上げを始めると、原告らは驚いたように静まり返った。請求が全面的に認められたことが分かると、傍聴席からは「よしっ」と小さな声が上がり、閉廷時には拍手がわいた。
 その間、原告席に座った西山氏は目をしばたかせ、何度も首をひねり、落ち着かない様子。一方、国側代理人はうつむいて聞き入った。
 法廷を出た西山氏は「われわれがベストを尽くしたことをすべて汲み取ってくれた。これ以上の判決はない」と言い切った。 

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海砂違法採取、1億2千万円脱税か…佐賀の業者(読売新聞)

 佐賀県唐津市沖の玄界灘の海底から採取した海砂の売り上げを隠し、3年間で法人税約1億2000万円を脱税したとして、福岡国税局が、同市の海砂採取業者「唐津湾海区砂採取協同組合」(三浦睦雄代表理事)と、同組合経理担当の三浦光則総務部長を法人税法違反の疑いで、佐賀地検に告発したことがわかった。

 脱税額には県が認可した採取量を超えた売り上げ分も含まれており、同組合が海砂を違法に超過採取していたことが明らかになった。

 関係者によると、唐津湾海区砂採取協同組合や三浦総務部長は、2006~08年3月期までの3年間で、県から認可を受けて採取した海砂の売り上げの一部と、認可量を超えて違法採取した分の売り上げを申告せず、約5億8000万円の所得を隠し、法人税約1億2000万円を脱税した疑いが持たれている。福岡国税局は昨年2月、同組合などを家宅捜索していた。

 同組合は、唐津市内の砂採取業者4社が玄界灘の海砂を共同で採取することを目的に1969年に設立され、佐賀県で唯一、海砂採取を認可されている。組合にはその後、同市内の1社が加わり、現在は5社で売り上げを分配している。

 県によると、認可量は毎年度130万立方メートル。今回告発された期間に組合が県に報告した採取量は、延べ6か所の採取区域で05年度132万立方メートル、06年度136万立方メートル、07年度137万立方メートル。ただ04年度は118万立方メートル、08年度は115万立方メートルとなっており、県は「複数年度でみれば認可量に収まり問題ではない」としている。

 しかし、同国税局が告発した脱税額は、組合が県に報告したこれらの採取量にとどまらず、認可量を超えた違法採取分を含んでいる。押収した帳簿などから確認したとみられる。海砂を巡っては、これまで県に「組合は違法に採取している」との情報が度々寄せられていた。

 同組合は07年、認可区域外で違法採取したとして、法人としての組合と採取船の船長が砂利採取法違反で唐津海上保安部に書類送検され、それぞれ罰金50万円の略式命令を受けた。県も採取を1か月禁止した。

 帝国データバンクによると、同組合の従業員は46人で、09年3月期の売上高は約18億3000万円。業者側は否定 読売新聞の取材に対し、三浦代表理事は「違法採取はしていない。脱税の意図もない。帳簿上のミスはあるかもしれない」と話している。

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